日本の法体系は憲法を頂点とし、そこに定められた事項を実現するものとして法律が
制定されている。

 法令体系図

(1)法律
国会の審議、議決において過半数以上の賛成によって、制定される。
→国会は国民によって選出された国会議員によって構成されることから、法律の制定
には、民意が反映されることになる。

(2)政令
通常は、「法律施行令」とよばれており、法律を施行するうえで、補足すべき事項について
規定されるものである。
→内閣で決定(閣議決定)を得て制定される。

(3)省令・府令
通常は、「法律施行規則」とよばれており、法律を実際の行政事務として執行するため
に、より具体的なものとして補足規定されるものである。
→関係大臣によって制定される。

 (4)条例
法律とは異なり、都道府県・市・町・村などの地方公共団体の限られた地域(範囲)内
に適用される規範である。
→当該の地方公共団体における議会の審議と議決が必要になる。

(5)条約・協定
関係国間における取り決め事項。
→国会の承認を得たうえで、「批准(ひじゅん)」という形で国内的に効力が発生し、そ
の条約に関する国内での取り組みとして「関係法令」が制定される。

筆を持つうさぎ

以上

 

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