爬虫類に共通する特徴
  • ほとんどすべてが変温動物
  • 多くは卵生(卵胎生のものもあり)
  • 皮膚には鱗(うろこ)がある
  • 脱皮する

1.ムカシトカゲ目

(1)特徴

  • 分布: ニュージーランドの離島にのみ生息
  • 生息地: 森林や藪(→穴居性)
  • 額にあたる部分に「第3の目」がある
  • 絶滅の危機に瀕している
    →「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」
    に掲げられている

(2)分類

  • ムカシトカゲ科: 夜行性で昆虫などを捕食する
 2.ワニ目

(1)特徴

  • 水陸両生
  • 皮膚: 大型の鱗板(りんばん:大きな鱗)におおわれている
  • 背側、および腹側の一部に「皮骨」という骨がある
  • 卵生

(2)分類

  • アリゲーター科: ヨウスコウアリゲーターを除いて、すべて南北アメリカに分布
  • クロコダイル科クロコダイル亜科: 世界中に広く分布
  • クロコダイル科ガビアル亜科: インド、タイ、マレーシア、ボルネオに分布。
    細長い吻(ふん:口先)をしていて魚だけを捕食
3.カメ目

(1)特徴

  • 体全体が甲羅に包まれている
    →背甲と腹甲に分けられ、肋骨やそのほかの融合した骨からできている

(2)分類

曲頸(きょっけい)亜目: 首を横に曲げて背甲の縁の下へ収納して保護

潜頸(せんけい)亜目: 首を縦に曲げて甲羅の中に収納

  • ウミガメ科: 世界中の熱帯から亜熱帯の海に生息
    →オサガメは爬虫類で唯一の恒温動物で、寒帯の海にも生息
  • ヌマガメ科: 主に水中や水辺に生息
    →森林や草原などに生息する種類もある
    雑食性
  • リクガメ科: 完全な陸生。湿地帯を好む種類もいれば、砂漠を好む種類もいる。
    ほとんどが草食性であるが、昆虫類を捕食する種類もいる
  • スッポン科: 甲羅は皮で覆われ鱗がない。主に水中で生息し、ほとんど陸にあが
    らない

(3)飼養環境

  • 温度: 温度周期管理(昼夜)と飼育容器内の温度勾配管理が必要
    温度周期管理・・・飼育容器を置いている室内の冷暖房設備で調整
    (→昼間27~28℃、夜間24℃が平均的)

    温度勾配管理・・・飼育容器の片隅を高温、他の片隅を低温にすること
    →飼育容器の片隅に
    スポットライトを設置し、その直下が40℃ぐらいになるように
    する
  • 照明: 昼夜の明暗周期管理が必要。紫外線が必須(体内にビタミンB3を合成す
    る必要があるため)

1)ヌマガメ科

  • 水陸両方の場所が必要
    →陸地は飼育容器の総面積の1/4、ないし1/3の広さが目安
    (※アメリカハコガメのような種類は陸地を広く)
  • 多くの種類が水中で排泄するため、ろ過設備や水交換が必要

2)リクガメ科

  • 乾燥した環境と十分な広さが必要
  • 隠れることができるシェルターが必要(精神的な安定のため)
    →大きさは甲長の倍程度で、中で回転できるものがよい
  • 飼育容器はふたのない木箱でも可。ただし登る能力があるため箱の壁を高くする。

 3)スッポン科

  • 陸場のない水だけを入れた水槽で飼養可
  • 排泄物が多いため、熱帯魚用に市販されている強力なろ過設備や頻繁な水交換が
    必要
  • 単独で飼養(性質が荒く、けんかで大けがをすることがあるため)

 (4)餌

1)ヌマガメとスッポン

  • できるだけ多くの種類の餌を与えるようにする
  • カメフード(ドッグフードやコイの餌も食べる)
  • 小魚や昆虫類なども与える
  • 過食による肥満に注意

2)リクガメ

  • 多くの種類の野菜や果物類を与える
  • リクガメ専用の固形飼料も与えるとよい
  • ドッグフードのような動物性たんぱく質を含む餌は与えてはいけない
  • 過食による肥満に注意
 4.有鱗目トカゲ類

(1)特徴

  • 体が皮膚のひだでできている鱗でおおわれている
  • 雄には尾の付け根に引き込まれているペニスが2本ある
  • 多くは四肢、外耳やまぶたがあるが、例外の種類もある

(2)分類

  • イグアナ科: ほとんどが南北アメリカに生息
    →大型種の多くがワシントン条約の対象
    <例>ハリトカゲ、グリーンイグアナ
  • アガマ科: アフリカ、ユーラシア、オーストラリアに生息
    <例>沖縄のキノボリトカゲ
  • カメレオン科: アフリカ、マダガスカル、インド、スペイン南部に生息。
    粘着性の長い舌を投げ出して昆虫などを捕まえる。目は左右上下に別個に動かせる
  • スキンク科: 世界中に生息。鱗は硬く、つるつるしている
    <例>ニホントカゲ、アオジタトカゲ(オーストラリア)
  • オオトカゲ科: アジア全般やオーストラリアの熱帯、亜熱帯に生息。ほとんどが大型
    の肉食性。ヘビの舌と同じく、長くて二股になっている
    <例>コモドオオトカゲ
  • ヤモリ科: 世界中の温帯から亜熱帯に生息。動かせる瞼(まぶた)はなく、目は透明
    な鱗に保護されている。指の裏側に趾下薄板(指下板)という特殊な鱗があり、そこに
    生えた繊細な毛で垂直面にとりつき、登ることができる。多くは夜行性で、岩場や樹上
    の生活に適応している
  • トカゲモドキ科: 地上生活に適した繊細な指先をしている
  • ヨロイトカゲ科: アフリカの南半分に生息。鱗は輪状に並び、皮骨で補強され、特に
    尾には多くの鋭いトゲがある
  • カナヘビ科: アフリカ全域と日本を含むユーラシア全域に生息
  • テュートカゲ科: 南北アメリカのみに生息

 (3)飼養環境

それぞれの大きさや生態に適した飼育容器を用意する

  • 小型種(ニホンヤモリなど): 市販のプラスチックケースで可
  • 樹上に棲む大型種(グリーンイグアナなど): 床面積が広く背の高いケージが望ましい
  • 地上に棲むトカゲモドキの種: 広さを重視したケージ
  • 乾燥地帯産の種(サンドフィッシュなど): 風通しがよく乾燥したケージ
  • カメレオン: 密閉に近いケージ(高湿度を必要とするため)

 安心して落ち着けるように隠れることができるシェルターを用意する。
温度や照明については、カメと同様。

(4)餌

種により、草食性肉食性雑食性がある。

  • 草食性トカゲの飼料
    野菜・果物を適当な大きさに切って与える。
    草食性爬虫類専用の固形飼料もあるが、それだけに頼らず、なるべく新鮮なものを
    与えるように心がける。
  • 肉食性トカゲの飼料
    -小型種: コオロギなどの昆虫類
    -大型種: 解凍した冷凍マウスなど
  • 雑食性トカゲの飼料
    マウス、昆虫類、野菜類、果物類、ドッグフードやキャットフードなど、なるべく多くの
    種類の餌を与える
5.有鱗目ヘビ類

(1)特徴

  • 体が皮膚のひだでできている鱗でおおわれている
  • 雄がヘミペニスを2本持つ
  • 足がない(ボアとニシキヘビには「蹴爪(けづめ)」という後足の痕跡が見られる)
  • 目: 瞼(まぶた)がなく、透明な鱗でおおわれている。
  • 外耳や鼓膜はない
  • 嗅覚が鋭く、細長く二股になっている舌でにおいを感じ取る

(2)分類

  • ボア科: 南北アメリカに生息。体長に比べて胴が太い。ほとんどが卵胎生。
    <例>ボアコンストリクター、アナコンダ
  • ニシキヘビ科: オーストラリア、太平洋諸島、東南アジア、インド、サハラ砂漠
    から南部アフリカに生息。体長に比べて胴が太い。ほとんどが卵生。多くの種類
    が非常に大きくなる
  • ナミヘビ科: 世界中の典型的なヘビが含まれる。
    <例>アオダイショウ(日本)、クビワヘビ(アメリカ)
  • コブラ科: 世界中の熱帯や亜熱帯に生息。上あごの最前部に注射針のような
    短い牙が1対あり、毒を持つ(ほとんどの大型種は人の命を脅かすほどの強毒)
  • クサリヘビ科: 世界中の熱帯、亜熱帯や温帯に生息。上あごの最前部に注射
    針のような長い牙が1対あり、毒を持つ(小型種でも人の命を脅かすほどの毒を
    持っている種類もある)
    <例>マムシ、ハブの各種

 (3)飼養環境

  • ケージの床面積の幅をヘビの体長の2/3、奥行きを1/2以上とするのが目安
    (胴の太さや活発度なども考慮する)
  • 樹上に棲む種(ボアなど): 違い棚や木の枝を入れた、背の高いケージを用意
  • 床材は熱処理を施したおがくず(いわゆる「チップ」)が最適。
    →わら半紙やペーパータオルでも可。
    ただし、新聞紙は不可(→インクに有害物質が含まれている可能性あり)
  • 脱出できないように抜け穴のないケージを選び、部屋もドアや窓から逃げられ
    ないように工夫が必要
  • 隠れることができるシェルターを用意する。
  • 温度や照明については、カメと同様
    →ただし、ビタミンD3の合成に紫外線を必要としないので、直射日光や紫外線
    照射ランプは不要

(4)餌

すべてが肉食性。

  • ラット、マウス、ヒヨコなど、飼養者が入手しやすいものがよい
    →カタツムリ、ヤモリ、シロアリなど、入手しにくい餌しか食べない種類は飼養
    に不向き
  • 餌が生きている必要はない
    →冷凍した餌を解凍して与えることも可
  • 成体には1~4週間おきに与えるのが望ましい
    →成長期の幼体や亜成体には、成体よりも短い間隔で与える
  • ヘビ個体の頭の幅を目安とした大きさのものを1~2個与える

 ヘビ

以上

 

 

 

 

 

 

 

 


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