1.腎臓
腎臓は、きわめて多数の腎小体(マルピーギ小体)と、それにつながる尿細管、集合
管、血管が集合してできている。
※腎小体・・・毛細血管が球状にまとまった糸球体と、それを包むようなボーマン嚢
(のう)からできている
※腎小体と尿細管の1組=ネフロン(腎単位)
→人:200万個、犬:60万個、猫:20万個
尿生成は腎小体でのろ過と、尿細管での再吸収による。
- 血液中の無用または有害な老廃物のろ過は、糸球体の毛細血管壁から老廃物が
水分とともに染み出し、ボーマン嚢で受け取られて起こる
(ろ過された液=原尿)
↓ - 原尿は、腎小体に続いている尿細管に送られる
↓ - 原尿に含まれる水分や栄養分(グルコースなど)のほとんどが、尿細管を通過する
間に、隣接する毛細血管に再吸収される
↓ - 尿として尿管に送られて膀胱(ぼうこう)に蓄えられる
2.肝臓
小腸から吸収した栄養分を含む血液や、ほかの臓器からの血液は、ほぼすべてが門
脈をとおって肝臓に入る
→栄養分などが直接組織に運ばれて過剰に利用されないこと、有害な物質が体内に
循環しないようにするため
<肝臓の役割>
- 有害なアンモニア(=たんぱく質が消化・分解され生じる)を毒性のない尿素に作り
変える→尿素は血流で腎臓に運ばれてこし取られ、尿として排出される - その他有害物質の分解
例)アルコール・・・酵素の働きにより、最終的に水と炭酸ガスに分解される - 栄養物質の分解や合成と貯蔵
例)グルコースをグリコーゲンに作り変えて蓄える。アミノ酸を合成して必要なたん
ぱく質に作り変える - 血液成分の生成と分解
古くなった赤血球が脾臓で破壊されて生じたグロビンをたんぱく質合成に利用、ビリ
ルビンを胆汁に混入し、便として排出 - 胆汁の産出
胆嚢に一時的に貯蔵、濃縮してから十二指腸に分泌 - 脂肪の代謝
脂肪酸を分解してコレステロールを産生
以上
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