1.鳥類の特徴
  • 羽毛がある
  • 翼を持つ
  • 歯がなく、嘴(くちばし)を持つ
  • 殻のある卵を産み抱卵する
  • 骨が軽い
  • そ嚢(のう): 食道の中間部が変形して袋状になった部分。ひなを育てるための
    ピジョンミルクを出す
  • 腺胃: 胃酸やペプシノーゲンなどの消化酵素を分泌し、食物をある程度消化し
    筋胃に移動する
  • 筋胃: 筋肉質の外壁で、内部には砂などの鉱物質を蓄えており、力強く収縮す
    ることで食物を細かく粉砕する
  • 総排泄腔: 肛門にあたる部分。糞尿の排泄のほか、生殖器も兼ねている
  • 膀胱はない→総排泄腔において、糞と尿をまとめて出す
  • 鳥綱に属する種は8,000~10,000種。内、600~800種が飼養の対象
  • 飼養の歴史は家禽化された一部の種類を除けば、500年程度
  • 飼い鳥化された種類でも多くは野生の習性を強く残している
  • 犬、猫や産業動物に比べてデータが少ない

 2.飼料について

(1)主食

  • まき餌」: 数種類の穀物の種子を乾燥させ、適当な割合で混合されたもの
    →基本となる穀物は、ヒエアワ(赤・黄)、キビカナリーシードの4種類。
  • その他、カナリアにはナタネやゴマを、インコ類にはアサノミやヒマワリの種を
    適量与える。
  • ペレットフード: 鳥の種類に合わせ、その鳥が健康を保つための各種栄養成
    分が必要量含まれる固形飼料

(2)副食(補助食)

主食のまき餌のみでは不足になりがちな、ミネラル類ビタミン類を補うために
副食を与える。

1)ミネラル類

  • ボレー粉(カキ殻を高温で乾燥し、細かく砕いたもの)、イカの甲、鶏卵の殻
    などの鉱物飼料→カルシウムを摂取
  • 赤土や貝殻などを混ぜて固めた塩土カルシウムナトリウムリン鉄分
    マグネシウムなどを摂取

2)ビタミン類

  • 小松菜、白菜、キャベツ、カボチャ、ブロッコリーなどの青菜類(野菜類)
    →ビタミン類のほか、腸の働きをスムーズにする食物繊維を摂取
  • 中型以上のインコ類には、果物を与える
    1日の食餌量の5%以内を目安

(3)軟餌(すり餌、ソフトフード)

  • 上餌(米、大豆、小麦などの植物質の原料)と下餌(魚粉などの動物質の原
    )の割合で、食性に近い栄養分を摂取させることが可能

    -上餌が多い→「弱餌
    -下餌が多い→「強餌

  • 江戸時代に日本で独自に開発された
  • 「~分餌」: 上餌の重量に対する下餌の重量比を表す
    例)三分餌: 上餌100に対して下餌が30の割合(100:30)で混合

 3.共通飼養管理

(1)毎日の管理

  •  飼料: 1日飼料を食べないと死に至ることもあるので、新鮮で良質のものを
    常に準備し、規則正しく取り替える。
    殻つき」の飼料が望ましい
    ※あらかじめ殻をむいた「むき餌」は栄養素を多く含む胚芽の部分も取り除か
    れてしまうため、ビタミン類やミネラル類が著しく減少しやすく、また、雑菌やカ
    ビなどが発生しやすいというデメリットがある
  • : 基本的に毎日新鮮な飲み水を与える
  • 掃除: 毎日掃除をして清潔な環境を保つ
    →月に1度は飼料容器などを全てはずし、鳥籠全体を洗うようにする
    (ただし、抱卵中や育雛期は飼料の残りかすを取り除く程度とし、鳥に過剰な
    刺激を与えないようにする)

(2)四季の飼養管理

1)

  • 1日の気温の温度差に注意
    →昼夜で10℃以上の差は負担が大きい
  • 日照時間の増加につれて発情が始まる(2月頃から)
  • 繁殖を考える場合は、2月頃から準備する
    →巣の設置・発情飼料(アワ玉、エッグフード、昆虫など)の給餌
  • 梅雨の時期には飼料のカビや腐敗、外部寄生虫に注意
    →青菜類は腐敗しやすい。ワクモ、トリサシダニなどの害虫発生

2)

  • 換羽期(6~9月ごろ)
    →はじめは粗食、新しい羽毛が生えはじめたら高栄養食
  • 繁殖の休止
    →春からの頻繁な繁殖などによる疲れ、巣箱内が高湿度により不衛生とな
    るため
  • 熱中症の予防
    →直射日光厳禁、適度な風通し
  • 飼料の保管
    →カビ、腐敗、穀類に付く虫に注意
  • 蚊の対策
    →鳥籠を細かい網で覆うなどして蚊の浸入を防ぐ
    蚊取り線香、マット・殺虫スプレーは厳禁

3)

  • 1日の気温の温度差に注意
  • 繁殖の再開
    →秋の繁殖に取り掛かる。
    秋から繁殖活動に入る種類もある
  • 厳しい冬を乗り切るための体力作り
    →十分な日光浴と運動、また必要に応じて高栄養の飼料を与える
    運動量とのバランスに注意
  • 防寒対策の準備
    →若鳥や老鳥では気温が15℃を下回るようになれば保温を考える

4)

  • 保温と加湿: 多くの鳥の場合、適温は25~30℃、適湿は40~60%
    室温(カゴ)全体を暖める。乾燥には要注意
  • 繁殖の休止
    冬は卵秘がおこりやすいため
  • 高栄養の飼料を与える
    運動量とのバランスに注意。飼料での対策よりも保温が基本

(3)疾病と予防および対処法

以下の3点を徹底的におこなうことが、重要な疾病予防対策となる

  1. 栄養管理
  2. 温度管理
  3. 衛生管理
  • 異常の早期発見: 捕食される側の動物は相手に悟られると命取りになるので
    できるだけ知られないように異常を隠そうとする

<異常の早期発見ポイント>

  1. 何となく元気がない
  2. 羽をふくらませ、体を丸くして動かない
  3. 目は閉じているか、しょぼつかせている
  4. 頭を羽の中につっこんでいる
  5. さえずりをしない、鳴き声がいつもと違う
  6. 食欲がない
  7. 尻の周りの羽毛が汚れている
  8. 鼻水や涙が出ている、くしゃみをする
  9. 形のない糞、色がいつもと違う糞をする
  10. 糞の量が少ない
  11. 昼間も居眠りばかりしている
  12. 体重が減った

何か変だと感じたら、まず室温を30~35℃にして保温

(4)飼養器

1)鳥籠(庭箱、金属籠、竹籠など)

  • 鳥の大きさに合わせて選択すること(大きいに越したことはない)
  • ある程度の飛翔間隔を持たせて、窮屈にせず、運動不足にさせないこと
  • 掃除などの管理面に便利であり、衛生的に保てること
  • 材質や構造上丈夫であって、逃げられるおそれがないこと

2)止まり木

  • 太さは鳥が握ったとき、前後の爪の間に少しすきまができるくらいであること
  • 材質は木製のものが良い
  • 適度に飛び移れる本数を段違いで取り付けること
  • 取り付け位置は鳥が止まったときに尾が底の桟につかない高さの位置にすること

3)(巣箱、つぼ巣、皿巣、横巣など)

  • さまざまな大きさの巣があり、基本的には繁殖時期のみに取り付けること
    ※例外として、カエデチョウ科の一部の種類は巣の中で眠る習性があるので常に取
    り付けておく
  • 汚れが目立つようになれば新しいものに取り替えること

4)水容器

  • 籠に付属のもので構わないが、水浴び用には安定性のある陶器製のものが良い

 オオルリ

以上

 


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