1.猫の行動と習性
- 猫はハンター
- 高さのある空間を好む
- 夜行性
- マーキング
→フェイシャルマーキング(飼い主や物に顔をこすりつけて甘えている状態で、精
神的に落ち着いた時におこなう)、尿、爪とぎ
2.猫の室内飼育のすすめ
屋外には危険が多い
- 交通事故
- 感染症
→猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)など - いじめ、虐待
自然界から人間社会に取り込んでしまった猫たちに対して、人間は責任をもって守
る義務があり、猫の安全を保証するのも飼い主の大きな役目
→不妊・去勢手術による性的不満の除去など
3.猫のしつけ
(1)トイレ
- 適切なトイレを用意しておけば教えなくても自然に排泄することが多いが、トイレ
トレーニングが必要な猫もいる - トイレの数は、猫の数+1を用意する
- 猫は清潔を好むので、排泄する都度、少なくとも1日1回はトイレから排泄物を取
り去るようにし、週1回程度でトイレの砂をすべて取り換える
<トイレトレーニングが十分できているのにトイレ以外で排泄する理由>
- トイレ箱の嫌悪、排泄場所の好み
→トイレが汚れている、トイレが安心してできる場所にないetc… - マーキング
→性成熟した雄にみられる(去勢で約90%が改善する) - 病気(膀胱炎や尿石症など)
→病気が改善した後もトイレ箱を使わなくなることもある - 不安
→環境の変化、家族のスケジュールが変わる、家具の配置が変わる、庭に見知
らぬ猫が出入りするetc…
(2)飼い主や人に慣れさせる
幼少期、特に社会期に人との接触が不十分な場合は、人に対して恐怖心を抱くことが
ある
→幼少期(2週齢くらい)から人の手に慣らすことが大切
(抱いたりやさしく押さえることを1日15~40分程度)
(3)手入れ
猫はいつも清潔にしようと体をなめ、自分の毛や毛に付着したものを飲みこむ毛づくろ
い行動をする
→全身を常に清潔に保つため、ブラッシングをこまめにおこなうことが重要
※ブラッシングやシャンプー、ドライヤーは、社会期に少しずつ練習するとスムーズにお
こなえるようになる
(4)爪とぎ
爪とぎは古い爪鞘をとる目的だけではなく、マーキング、また、ストレスや緊張したとき
の転位行動としてもおこなう。
- 5週齢ごろに爪とぎ板を与える
→猫にとって最も重要と思われる場所に複数置く - 爪とぎ板の素材や大きさ、設置場所などは、個々によって好みが異なる
※適切なもので爪とぎをすることを幼少期から教えるようにする
(5)猫のニーズ(おもちゃ)
猫はハンター: 安全ではあるが退屈な室内生活の中で狩猟本能を適切に発散させる
必要がある
→遊びや運動で適切に狩猟本能を満足させるような「おもちゃ」が必要
以上
スポンサードリンク