1.体型
犬に比べ、品種による大きな違いは少ない。
骨格は、頭がい骨から尾椎にいたるまで均整がとれている。
骨格全体は弾力性のある強い靭帯により結合されている。
2.鼻および嗅覚
嗅覚は非常に発達しており、なわばりや飼養者などをにおいで判断する。
※鋤鼻器(ヤコブソン器官)・・・上顎前歯の上方にある嗅覚器官。空気に含まれる特定
の分子をかぎ分ける
※フェロモンの分泌場所→口唇の両側、顎の下、爪、肉球、尾、肛門腺にある臭腺
3.耳および聴覚
- 耳介に多数分布している毛細血管の収縮および拡張による体温調節
- 内耳の三半規管の発達によるバランスの維持
- 聴覚は猫の五感の中で最もすぐれている。
→高周波(65,000Hz)の音を聞き取れる
4.眼および視覚
- 瞳孔は縦長で光に敏感
→暗い場所では大きく、明るい場所では細くし、光の量を調節 - タペタム(=反射板の役割をする組織)の発達
→網膜を通過した光を再び網膜へ送り返すことで、わずかな光でも効率よく利用で
きる - 水晶体が大きいため焦点の調節がうまく出来ず、視界がぼやけており、視力は人間
の10分の1程度
5.ひげ
獲物の感知、障害物との距離の測定、感情表現の道具としての役割をもつ。
※ひげを切ってはいけない→危険を察知できなくなり、また、体のバランスをとることが
できなくなる
6.歯
犬より肉食傾向が強いため、肉を切り裂く臼歯が強大である。
- 乳歯: 約3~4週齢で生え始め、8週齢までに生えそろう(計26本)
- 永久歯: 生後3~6ヶ月で生えそろう(計30本)
-切歯(かみ切る):上下6本ずつ
-犬歯(かみ裂く):上下2本ずつ
-前臼歯(かみ砕く):上6本、下4本
-後臼歯(かみ砕く):上下2本ずつ
7.脚
- 前肢の指は5本、後肢の指は4本
- 前肢のとがって湾曲した爪は獲物を押さえ込むときに使われ、それ以外のときには
爪は靭帯によって引っ込められている。 - 肉球: 汗腺が分布→緊張時に汗をかく、温度に敏感
8.尾
- 走ったり飛んだりするときのバランスをとるのに役立っている
- 感情表現: 新しい猫に近づいたり機嫌の良いとき→尾をピンと立てる
驚いたときや攻撃時など→立てた尾の毛を逆立て膨らませる
以上
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